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ダイバーシティの重要性:多様な人財が 今後のビジネスに欠かせない理由

Joakim Karlsson

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とある光景を思い浮かべてみてください:あなたは、ニューヨークを訪れ、ライドシェアの車かタクシーに飛び乗り、運転手との会話の中で、彼が母国ではエンジニアだったことを知ります。あるいは、あなたの子供のベビーシッターがかつては医者で、米国への入国後に医師免許を再度手に入れる方法を見つけられなかったことを知るかもしれません。 

こうした経験がある人は多いと思いますが、それがどれほど一般的なことなのかはあまり知られていないのではないでしょうか。学士号以上の学位と就労資格を持つ200万人以上の移民が、米国で専門職に復帰する際に文化的・構造的な障壁に直面し、失業または不完全雇用状態に陥っています。一方で、米国内では600万件以上の求人があり、多くの企業が採用に苦慮しているという現状があります。このような明らかなミスマッチから、「企業は重要なタレントプール(人財プール)を見逃していないか?」という疑問が浮かび上がってきます。 

Upwardly Globalは、米国全土で移民や難民の専門職のキャリア再構築を支援する非営利団体であり、テーラーメードの求職・訓練プログラムを通じて、渡米者の教育とスキルの適応をサポートしており、この支援のもと毎年1,000人ほどの移民や難民が専門職としてのキャリアを再構築しています。 

今回は、Upwardly Globalの雇用者エンゲージメント担当ディレクターであるMary Lee氏と雇用者パートナーシップ・マネージャー、Emmanuel Imah氏にお会いし、需要の高い分野における雇用機会と、企業が見逃しがちな移民・難民のタレントプールとのギャップについて詳しく伺いました。 

Lee氏は次のように語ります。「諸事情により移民となった人々は、高度な訓練を受け、確かな技術を持つプロフェッショナルでありながら、低賃金の仕事に就き、自分の才能や可能性をはるかに下回る働き方をしています。彼らが直面するハードルを克服するための適切な支援があれば、彼らのスキルを活用し、労働市場のギャップを埋め、経済の活性化へとつなげられるようになります」 

多くの新入社員にとって、英語能力はキャリアを再構築し、自分のスキルや国際的な経験が米国での就職活動にどのように活かせるかを理解するうえでの最大のハードルとなっています。 

Upwardly Globalでは、グローバルで多様な才能を求める企業と、そうした才能を持ちながらも過小評価されている人々との懸け橋となることを使命として、フォーチュン500企業からハイテク新興企業にいたるまでの幅広い企業と緊密に連携し、インクルージョンの向上と多様なタレントプールへのアクセスの実現に焦点を当てながら、影響力の高いパートナーシップを構築しています。 

人財における文化的多様性からの恩恵

2050年までに、労働年齢人口増加の83%を新規の移民とその子どもたちが占めるようになると言われています。経済がますますグローバル化する中で、生き残りをかける多くの企業がグローバル人財の獲得に奔走しており、より多様な候補者とつながる方法や、語学研修などの人財開発プログラムを提供する方法を模索しています。 

Lee氏とImah氏によれば、国際的な人財や経験を受け入れる多様性の文化を創造することによって、次に挙げるような多くのメリットが得られるようになります。 

  • ROIの向上:多様な文化的背景を有する経営陣が在籍する企業は、平均以上の利益を上げる可能性が33%高い。 

  • 意欲的な人財:新規入国者は、プロとしてのアイデンティティを取り戻し、米国での成功を目指す意欲にあふれた人財である。 

  • 従業員の離職率の低下:難民を雇用している企業は、従業員の離職率が比較的低いと報告されている。 

  • 新市場への参入:新興市場における新規事業や既存事業において、グローバルな従業員の語学力や文化的認識を活用する。 

  • 革新:新しい視点と革新的なアイデアをもたらしてくれる。 

  • 適応力:絶えず変化するビジネスの世界では、適応力が鍵となる。 

  • 回復力:新しい国で再出発した人々は、困難から学び、成長する能力をすでに備えている。 

より多様なタレントプールへのアクセス

新たな人々を迎え入れることによる利点を良く知っている企業でさえ、多様なタレントプールへのアクセスには苦慮しているかもしれません。Lee氏とImah氏から、人財の採用において意識すべきことを教えていただきました: 

まずは、プロセスの初期段階で、無意識のうちに「適格な人財」に絞りこんでしまわないようにしましょう。新しい国で再出発する人は、履歴書に空白期間があるかもしれませんが、このような一見赤信号に見える情報に惑わされないことが肝心です。外国での学位取得や国外での勤務地にも目を向けるようにしましょう。 

多くの企業は、同じネットワーク内で活動し、同じタレントプールにアクセスする傾向があります。人事リーダーが、現従業員と移民・難民の求職者が一堂に会するボランティアイベントに参加したり、多様なコミュニティで活動する組織とつながったりすれば、より多様な人財チャネルにアクセスできるようになります。 

人事選考のプロセスを再考し、多様性に関する教育をチームに継続的に提供することで、企業が変化する市場に適応し、より多くの成功を得られるようになります。現代の労働力には、多様な経歴やスキルが取り込まれるべきであり、新たな人財の豊かな才能を活用することで、より効果的で、誰もが働きやすい包括的な職場づくりが実現します。 

Hult EFではUpwardly Globalと協力し、プロフェッショナルが潜在能力を最大限に発揮できるよう後押しています。EF SET (EF Standard English Test) では、これまでに5,500人のユニークな候補者をテストし、ギャップの解消に向けた包括的な語学研修プログラムを提供し、職場にうまく溶け込むために必要な語学能力を身につけられるように支援してきました。 

多様で包括的な職場づくりにおいて、企業のリーダーが果たす役割はもちろん重要ですが、それ以上に重要なことは、同僚同士がどのように関わり合うかです。Upwardly GlobalがWelcoming AmericaとKindness Factoryと共に立ち上げた#TeamWorksキャンペーンでは、職場で誰もがつながりを感じ、大切にされていると感じられるようなインクルージョンを育むための小さな取り組みを推進しています。キャンペーンへの参加方法については、以下をご覧ください。 

新しいタレントプールとつながり、ダイバーシティプログラムを次のレベルに引き上げる方法については、こちらをご覧ください: https://www.upwardlyglobal.org/hire-diverse-talent/ 

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